カードローンの増額勧誘の電話に仕掛けられた罠。
2016/11/17

By: Udo
増額ストーリーは突然やってきます。
カードローンを契約していると、時々このような電話がかかってくることがあります。
極度額(利用限度額)が上がると金利が下がることもありますから、上げられるものなら上げておきたいと思っている人も多いはずです。
しかし、この電話には思わぬ罠が仕掛けられていることがあります。今回はその罠についてご紹介します。
どのようにして電話をかける対象を選んでいるのか
まず増枠(増額)の対象となるのは利用実績があってなおかつ遅れなく支払っている顧客です。そしてその中から契約時に申告された収入に対して増枠の余地のある顧客をランダムにピックアップして電話をかけまくります。
これはATMに案内を出す時も同じです。条件を満たした見込み客に対して勧誘表示を出しています。
■ 関連情報「ATMに出るカードローンの案内は審査に通ったということ?」
勧誘の電話がかかってきても審査落ちはあるのか
結論から先に書きますが審査に通らないことはあります。それどころか、逆に利用限度額を引き下げられたり、業者によってはいきなり利用停止にする非道なところもあります。
某クレジットカードでは増枠申請をしたら、会員ページに「エラーコード2」が出てきて利用停止になっていたとかいう話がありますが、カードローンでもそれと似たようなことが起こり得ます。
そんなご無体な話があるのかと思われるかもしれませんが、電話はあくまでもランダムにピックアップしてかけているに過ぎません。例えていうなら消費者金融のサイトにある「かんたん診断」で「ご融資可能なものと思われます」と表示された状態です。
なぜこのようなことが起こるのかというと、理由は簡単で、信用情報機関に信用情報を照会することなく勧誘の電話をしているからです。
そのため自社履歴で問題がない顧客に電話をかけるようにしていても、電話での増額申請を受けていざ与信にかけてみたら、他社の利用状況次第で自社基準に抵触しており利用限度額を引き下げたり利用停止にすることもあり得るのです。
高い~高い~して地面に叩き落とす。
カードローン利用者からすればたまったものじゃない増額勧誘の電話もあるってことです。恐ろしい罠です。
電話勧誘で減額や利用停止に遭わないために心しておくこと
勧誘の電話で利用限度額増額の申込みをして審査に落ちる原因は比較的はっきりとしぼりこめます。
- 直近半年程度以内に他社を新規契約した。
- 直近半年程度以内に他社が増枠した。
- 他社の支払い遅れや一部入金(利息のみ支払)があった
- 過去半年程度以内に借入の総額が急に増えたり、年収の50%を超えた
勧誘をしてきた業者は自社情報に関しては事前に調べられることが出来ますが、他社絡みの情報は信用情報機関に与信照会をしない限り分かりませんので基本的に他社絡みの要素で審査に落ちてしまいます。
増額申請をしない時でも途上与信とよばれる定期与信(審査)で信用情報機関に照会をかけています。照会の周期は借入額や利用状況にもよりますが、1ヶ月、3ケ月、6ヶ月のいずれかの周期で行うため、審査に影響するのは多くの場合直近半年以内の行動です。
勧誘の電話は渡りに船ではないということ
天井張り付きに近い状態でやりくりしている人は増額勧誘の電話が来たらすぐに食いつくかもしれませんが、上にあげた4つの事柄に該当しないかどうかを一呼吸おいて確認するようにしてください。下手をすると天井があがるどころか釣り天井が落ちてきます。
また、いつの間にか他社が増枠していてそれに気づかずに電話がかかってきたカードローンの審査に落ちることもあり得ます。
もしメインではないカードローンの枠を管理していないのであれば必要に応じて減額を申し出るか、全く使っていないのであれば解約しておくことをおすすめします。
おまとめ提案は特に要注意

By: aepg
重ねてのご提案がございます。お時間ございますでしょうか?
xx様、現在他社様で30万円ほどお借入れのようですが、本日ここで当社にお借換いただきますとご利用限度額を上乗せして150万円にさせていただくことができますが、この機会に当社でのおまとめをご検討いただけませんか?」
増額の審査に通ったときもし他社に借り入れがあり、さらに利用限度額の上積みが出来る時はこのようなおまとめ(一本化)の提案があることもあります。
増額審査に通らなかった時であっても、他社とのおまとめを条件に可決することもあります。
おまとめを条件に増額の上積みがあったり、増額の条件がおまとめであった場合、他社分の完済証明あるいはATMから振込み返済をした時は明細の写しの提出を求められますが、自動契約機で読み込ませて送信したり、携帯のカメラで撮影して提出すればいいので提出すること自体はそこまで手間ではありません。
おまとめをしたいと考えていたのであれば、勧誘の電話を機会におまとめしてしまうのもアリです。月々の返済も楽になりますし営業のオペレーターも喜びます。
"おまとめ" 増額可決は要注意
しかし、おまとめ提案をラッキーとばかり喜ぶわけにはいきません。
おまとめ上積み増額、おまとめの条件増額いずれの場合も審査基準に当てはめると、その限度額や金利では当落ギリギリのところにいると心にとめておく必要があります。上の例の場合、極度額100万円なら審査に通るけど150万円になると借入先を絞り込まないと審査には通らないということです。
おまとめをしなくても審査に通る人にも囲い込みのための営業でおまとめを条件にすることもないわけではありませんが、審査基準が分からない限り区別がつかないでしょうから、当落ギリギリのところだと思っておいた方が無難です。
当落ギリギリのところである以上おまとめの条件をのんだ後に再び他社で借り入れをすると利用限度額が減額になったり利用停止になることがあります。しかも高確率で利用停止になります。
おまとめ条件で増額申請が可決した場合はもちろんのこと、おまとめで増額上積みがあった場合でも同じように減額や利用停止です。
おまとめが条件だった場合はあきらめがつきますが、おまとめでさらに上積みをした場合は「なぜなんだ・・・」という気分になるはずです。おまとめをしなければ他社をこれまで通り利用できていたわけですから、囲い込みの罠に落ちたも同然です。
利用停止や減額はわざわざご丁寧に電話連絡をしてから行いません。ある日突然執行されます。ATMに出向いてカードを入れた時初めて気が付くことが多いので、いざ必要になって借入をしようとしたときに途方に暮れることもあります。「ご利用いただけません」の表示が出ると結構ショックだと思います。
おまとめの条件説明の時にオペレーターが変わったら要注意
業者によってはおまとめを承諾するとオペレーターが変わることがあります。その際「審査の者からお伝えしたいことがございます」といった感じの案内があることが多いのですが、このような流れになった場合は特に要注意です。
オペレーターを変えるのにはちゃんとした意味があります。
おまとめの注意点である「今後他社から借入をしたら利用停止にする」「予告なく利用限度額を引き下げる」という部分を強調するためです。声が変わった方が印象に残りやすく、また、「審査の者から」と付言することで注意点をきちんと意識してもらえるようになると考えてのことです。
わざわざオペレーターを変更するわけですから、このような流れになった場合は本当に当落ギリギリのところにいます。他社から借入をしたりするなどの違約があった場合には相当高い確率で利用停止になります。
まとめ
以下の項目に該当する場合はあえて勧誘を断っておいた方がいい場合もあります。
- 借入件数が3-4件以上で借入が収入の50%前後以上
- ここ半年で借入額が急に増えた
- 他社の支払いに期日遅れがある
- 最近新たにカードローンを契約した、クレジットカードのキャッシング枠を付けた
特におまとめを条件に増額した場合には電話で案内された条件に反しないようにご注意ください。利用停止や枠の減額はある日突然やってきます。
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