最短即日・土日審査可能な銀行カードローンは本当に当日契約できるのか検証してみた。
2017/02/27
かつての銀行カードローンといえば申込みをしてから実際に利用できるようになるまで1週間以上かかることが当たり前でした。最近では「審査結果最短30分」「審査最短即日」「カード最短即日発行」とうたっているところも多く、消費者金融並みのスピードとサービスを実現しているところもあります。
しかし、ネット上のクチコミをみていると「1週間たっても返事が来ない」「結果通知が来たのは3日後」といった声が多数寄せられており、「最短当日」「即日審査」といった言葉だけが独り歩きしているように見受けられます。
特定の業者だけの話であればその業者の問題なのでしょうが、各銀行同じような声が寄せられておりどうも特定の銀行に限った話ではなさそうです。
そこで本当にのところはどうなのか気になったので、実際に銀行カードローンに申込んで検証してみました。
三菱UFJ銀行バンクイックに申込んで検証してみました
「審査結果最短30分」をうたっているところでメジャーなのは【三菱UFJ銀行バンクイック】と【三井住友銀行カードローン】のメガバンク二行でしょう。そのうち今回選んだのは三菱UFJ銀行バンクイックです。
ただ申込むだけでは何なので、あえてその日のうちに審査結果が来ないという声が多数ある土日祝日を選んで申込みを行ってみました。ちょっと意地悪い検証ですが、ストレステストです。
以下の表は私が実際に申込んでみた時の流れになります。月曜日ですが海の日で祝日です。
申込んだところ | 三菱UFJ銀行バンクイック |
申込み日 | 2016年7月18日(月)<<海の日で祝日>> |
申込み時間 | 7月18日午前10時30分頃 |
申込確認電話 | 7月18日午後4時過ぎ頃 |
仮審査通過メール | 7月18日午後4時19分 |
在籍確認 | 7月19日11時30頃? |
謎の仮審査通過メール2回目 | 7月19日11時50分 |
在確完了電話 | 7月19日昼頃 |
本審査通過メール | 7月19日14時40分 |
結論から申し上げると、ご覧の通り私は即日契約は出来なかったわけですが、条件がそろえば土日祝日でも即日契約は可能ではないかと思われます。
プロミスに申込んでみた時は申込みをして20分ほどで在籍確認の電話がかかってきたので、1時間以内には電話がかかってくるだろうと休日出勤をして万全の態勢で待ち構えていたのですが(笑)、なかなか電話がかかって来ないのであきらめて家に帰っているとその途中で私の携帯に申込み確認の電話がかかってくるという運の悪さでした。
ただし、プロミスを申込んだときは平日の昼間なので今回とは条件が異なります。
■ プロミス契約時の流れはこちら「プロミスにネットで申込みをしてWeb契約をしてみた時の流れ」
銀行カードローンの審査時間に関する注意点
「最短即日審査結果通知」をうたっているところであっても、申込んだその日に審査結果通知が保証されているわけではない点は、銀行、消費者金融、信販会社、各社同じことです。スピードをウリにしている大手消費者金融であっても申込みする人の属性次第で審査に時間がかかることはあります。
このことを踏まえた上で、銀行系カードローンの審査時間に関する表記と実際のところを一般論としてまとめてみたいと思います。
銀行カードローンは基本的に審査に時間がかかります
銀行カードローンは銀行と保証会社(三菱UFJ銀行バンクイックの場合アコム)の両社で審査を行うため、保証会社のない消費者金融に比べその分審査に時間がかかります。審査回答最短30分というのは、あくまでも「限りなく最短の場合」とみておいた方がいいでしょう。
銀行系は平日でも時間がかかることが多い
みずほ銀行カードローンは「午前中の申込みに関しては最短即日回答」と書いているように午前中に申込みをしてようやく午後以降に審査結果の回答が得られる"可能性がある"といったかんじです。
三菱UFJ銀行バンクイックと三井住友銀行カードローンは最短30分を掲げていますが、クチコミを見ていると30分で回答が得られたケースもありますが、平日であっても翌日以降の審査結果回答になることもあります。あくまでも最短なので必ず30分以内というわけではないということですね。
りそな銀行やじぶん銀行は、「最短即日審査回答」「最短即日融資可能」と書いていますが時間については明示していません。地銀や信金信組まで含めてみるとこのような表記の仕方の銀行が圧倒的多数です。
同じく最短即日審査回答のイオン銀行の場合であっても数日後の回答となることの方が多く、単に「即日」となっているところは基本的に朝一番か少なくとも午前中までに申込まない限り翌日以降の回答となると思っておいた方がいいかもしれません。
セブン銀行は審査最短回答時間10分と消費者金融以上に早い最短審査時間を掲げていますが、利用限度額があらかじめ固定されていてさらに最高限度額が50万円という特殊なカードローンのため例外中の例外です。
以上のことを踏まえると、銀行カードローンは時間がかかるものだと思って申込んだ方が無難です。
土日祝日は審査に時間がかかる傾向があるのか
今回私が申込んだ三菱UFJ銀行バンクイックで、申込み確認の電話の際「休みの日は混みあうんですか?」と尋ねてみたら「大変混みあっておりまして」とのことだったので、今日だけ混んでいるのか土日祝日はいつも混んでいるのかは分かりませんが、少なくとも今回は混んでいたみたいです。電話越しに色んな声が漏れ聞こえていましたので周りも電話をかけっぱなしの様子でした。
一般的な傾向として、銀行カードローンの場合土日祝日の午後以降の申込みは翌日の審査になることが多いので、最短即日融資可能を掲げている銀行であっても、土日祝日の場合翌日以降の審査回答になることを考慮しておいた方がよさそうです。
そういう意味では三菱UFJ銀行バンクイックは夕方に確認の電話があっただけでも、銀行カードローンの中では十分早い部類に入ります。
審査時間が短いケースと長引くケースのちがい
審査時間が長引くケース、そして短いケースをまとめてみます。
審査が長引くケース
- 単に混雑している
- 契約件数や借入額が審査基準ギリギリのとき
- 借入希望額が大きい場合
- 申込み内容に不備がある時
バンクイックは「借入希望額」の審査ではなく、三菱UFJ銀行側で利用限度額を設定し審査後に通知されるため借入希望額の審査はありませんが、申込み時に借入希望額を記入して申し込むカードローンの場合、借入希望額が高額であったり、申込者の属性に対して希望額が大きいと思われる場合はより慎重に審査が行われます。その結果審査時間が長引くことになります。
これは銀行に限らず消費者金融や信販会社でも同じです。出来るだけ早く契約したいときは必要最低限の額を希望するようにしてあまり大きな額を書かない方がいいでしょう。
既に契約している借入件数や借入額が多い場合も審査が長引きます。一定ライン以上であれば「瞬殺」となりますので逆に審査がすぐに終わりますが、微妙なラインだと審査が長引きます。最短即日のところでも数日以上待たされることも珍しくありません。既に他社で契約がある場合は基本的に時間がかかるものだと思っておいた方が精神衛生上楽かもしれません。
また、同時に申込んだカードローンやキャッシング、クレジットカードがある場合も審査が長引きます。件数によっては即否決となりますが各社の結果が出るであろう日時まで審査を保留することもありますので余計に長引きます。
申込みに不備があった場合は電話連絡が来ることが多いですが、すぐに否決となることもあり得ますので申込みの際は慎重に記入するようにしてください。
審査がすぐに終わるケース
キャッシングやカードローンといった他社の無担保借入もなく、信用情報機関に登録されている返済状況が全て正常入金で固められていて、勤め先も安定しているような場合審査は早く終わります。カードローン会社からすれば上客様いらっしゃいませといったところです。もしこのような属性の方で時間がかかるようでしたら単に混雑しているだけです。気長にお待ちください。
逆に問題があって「瞬殺」「門前払い」で審査が終わってしまうケースも審査回答が最短時間になります。クリーンな人よりも早く審査が終わります。主な瞬殺事例をあげてみると以下のようなものがあります。
- 申込み条件に当てはまらない。
- 過去に長期延滞や破産等をしていたことがある。
- 明白に審査基準に満たない場合。
- 総量規制に抵触している(消費者金融や信販会社の場合)。
年齢が申込み条件から外れていたり、学生不可なのに職業が学生であったりする等申込み条件を満たしていない場合は、信用情報機関に照会する前に審査終了となります。カードローンによっては収入要件を明示していなくても一定以上の収入を申込み条件としているものもあります。もし収入がそれに満たない場合も門前払い回答となります。
過去に申込みをした銀行や保証会社と契約していて、延滞回数が多かったりするなど迷惑をかけた場合にも信用情報機関に照会をする前に自社情報で、絶対ではありませんが、審査否決となる可能性が高くなります。
土日祝日審査は在籍確認がネックになる

By: liz west
土日祝日でも会社の電話に誰かしらが出て在籍の確認が出来れば問題ないのでしょうが、休業日で誰も電話に出られない場合審査がここでストップしてしまいます。
業者によっては電話以外の在確を行うことを相談できるところもあります。土日祝日に即日発行を受けたい場合は電話以外の在籍確認が可能なカードローンを選択しておいた方が確実だと思います。
今回の私のケースですと、夕方に申込み確認の電話がかかってきた時、在籍確認が可能な時間について聞かれました。
バンクイックの場合、在籍確認が取れ次第審査結果を通知しますとのことでした。
冒頭書いた通り私は休日出勤を切り上げて帰宅途中でしたので、「20-30分程で戻れます」と答えたところ、「実際会社にお勤めかどうか確かめるためのものなので」と、私が職場に戻って在籍確認の電話を受けることには難色を示されてしまいました。在籍確認が可能な時間を伝えて、在籍確認は翌日に持ち越しとなりました。
もしここで在籍確認がすぐにでも出来る状態であれば、翌日の本審査の時間が2時間程度だったことをみても、祝日であっても申込み当日にテレビ窓口でのカード受取に間に合った可能性はありますので、即日借入も出来なくはなかったといっていいかもしれません。
バンクイックの場合在籍確認を翌日以降にすることも出来ることがある
バンクイックは在籍確認の電話が原則ですが、在籍確認の電話を翌日以降にすることも相談可能という話があります。私自身が確かめたわけではありませんが、その場合利用限度額が仮審査で提示された額よりも減額された状態で契約できるとのことです。
銀行カードローンは時間的に余裕がある時に申込むべき
以上、私がバンクイックに申込んでみた時の話を織り交ぜながら長々と書きましたが、銀行カードローンは最短30分回答であっても時間がかかることが多く、急ぎの方がいきなり申込むのは控えておいた方がよろしいかと思います。
ただ、今回検証のために契約したバンクイックは祝日であっても当日中に審査回答が来たため銀行カードローンの中では早いことは間違いありません。
お急ぎの方は後日の借り換えで銀行カードローに乗り換えも
消費者金融だからといって当日契約が必ずできる保証はありませんが、私がプロミスのカードローンを契約した時には1時間で申込みから借入まで出来ましたので大手消費者金融の方が比べるまでもなく早く契約出来ます。
お急ぎの方はとりあえず消費者金融カードローンを契約して、後日時間のある時に銀行カードローンに借り換えるという選択もできます。借り換え可能を明示している銀行であれば借り換えを前提にした審査が行われますので消費者金融の契約が大きく不利になることはありません。
審査スピードが速い消費者金融カードローンで急場をしのぎ、低金利の銀行カードローンに借り換えれば双方のいいとこ取りができます。せっかく各社から色々なカードローンが発売されているのですから、目的に合わせて使い分けていきましょう。
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