カードローンの正しい使い方

カードローンは急な出費に備えて契約しておくといざという時に慌てる心配もなく安心です。私も銀行と消費者金融のカードローンを契約しています。しかし、使い方を誤るとみるみる借り入れが膨らんでいく恐ろしいものでもあります。最初は足りない分だけ借り入れていたのに、それが積もり積もればドツボです。

ご利用は一時的に。そして計画的に。

カードローンはあくまでも急な出費に備えるためのもの。決してお金が湧き出てくる財布ではありません。

引き出す時は少ない金額でも日常的に借り入れを行っていると積もり積もっていつの間にか限度額ぎりぎりまで借り入れてしまっていた、なんてことになりかねません。

一時的な不足を補うためにカードローンを利用することは正しい使い方ですが、日常的な不足を補うためにカードローンを利用していては借入が膨らんでいくばかりで遅かれ早かれ生活が破たんします。

また、返済が遅れたり滞ると日常生活にも重大な支障をきたします。クレジットカードが持てなくなる、住宅ローンが組めなくなる、自動車ローンが組めなくなる、また賃貸住宅に入居する際の審査にも影響してきます。

カードローンはまぎれもない借金です。「借金＝悪」ではありません。無計画に利用する自制心の無さが悪いのです。

借入をする際はいつ返し終えるのかを常に意識しておく必要があります。

元金をいくら返済しているのか意識する

「月々のご返済額は1万円から」 ― カードローンの広告でよく目にするコピーです。この1万円は決して元金を返済しているわけではありません。1万円の中には利息分も含まれているのです。当たり前といえば当たり前の話かもしれませんが、元金と利息の額まで把握している人は意外といません。

例を挙げてみましょう

　30万円を年利15%で1ヶ月借り入れたとすると利息は3,821円となります。

300,000（借入額） × 0.15（金利） × 31（借入日数）÷365（年日数）＝3,821

毎月の返済額を1万円とすると、元金の返済は利息分3,821円を差し引いた6,179円となります。こうしてみると元金の返済は意外と少ないと思いませんか？
ちなみにこの場合、毎月1万円返済していったとして30万円を完済するには38ヶ月かかります。

金利のちがいによる差を意識する

上記の例で30万円を年利15%で1ヶ月借り入れた場合の利息は3,821円で、毎月1万円返済しいくと30万円を完済するまでに38ヶ月かかりました。

では年利が5%だった場合、10%だった場合と比較してみましょう。

年利15%で借入をすると年利5%の時に比べ5ヶ月間も長く返済しなければならないことになります。契約前に金利が違えば返済期間も変わることも考慮しておく必要があります。

繰り上げ返済をこまめにしていく

カードローンは毎月決められた日までにその月の請求額の支払いを行います。通常は口座引き落としですから引落日が返済日ということになります。このような月ごとに決められた返済日を「約定返済日」といいます。ほとんどのカードローンでは約定返済日以外にも、ATMからいつでも返済できるようになっています。これを「任意返済」あるいは「臨時返済」といいます。

カードローンを利用した際にはできるだけ任意返済を活用した方がお得です。約定返済日の支払いは元金と利息の合計ですが、任意返済の場合は支払った全額が元金の返済となります。つまりそれだけ利息負担をおさえることができ、返済期間の短縮にもつながります。ほとんどのカードローンでは千円単位で任意弁済ができるようになっていますので活用しない手はありません。

注意しておきたいのは、返済に利用するATMによっては手数料がかかる場合があるので事前に手数料の有無をチェックしておいた方がいいでしょう。

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