カードローンとフリーローンのちがいと選び方
2017/01/20
銀行や信販会社にはフリーローンという商品が用意されています。
業者によっては「多目的ローン」等、他の呼び方をするところもありますが中身は同じ商品です。
フリーローンはカードローンと同じく利用目的を問わないローンですが、カードローンとの違いがイマイチよく分からないところもあります。
使い方によってはカードローンよりもフリーローンの方が利息負担も少なくて済むのでおすすめのローンです。
そこで今回はフリーローンについて簡単にまとめてみたいと思います。
フリーローンとは
フリーローンとは、カードローンと同じく無担保無保証で借入が出来る商品です。
契約時にあらかじめ金利や支払方法を決めるところはカードローンと同じですが、フリーローンはさらに支払い回数と1回当たりの支払い金額も契約時に取り決めます。
イメージとしては自動車ローンや住宅ローンと同じです。
フリーローンでもボーナス払いの設定をすることが出来ます。
カードローン同様、一般に銀行のものが低金利で、消費者金融のものは金利が高めになっています。その中間が信販会社のものです。
銀行窓口では自行のフリーローン以外にも信販会社や消費者金融のフリーローンも取り扱っており、申込者の属性(職業や収入)や借入希望額に応じて最適な商品を選択できるようになっています。
フリーローンのメリット
フリーローンの方が金利が低いことが多い
フリーローン最大のメリットはカードローンよりも金利が低くなるケースが多いことです。
カードローンを最低金利またはそれに近い金利で契約している時はフリーローンよりもカードローンの方が利息負担が少なくなります。しかし、最低金利付近で契約するためには数百万円の与信枠(利用限度額)でなければなりませんので、そこまで大きな枠を持てる人は限られています。
そのため、ほとんどの方にはフリーローンの方が利息負担は少なくなります。
銀行のフリーローンは金利が一桁台のところが多いですが、信販会社や消費者金融のフリーローン商品は金利が10%以上のものが多いのでカードローンと比較して金利面でのメリットはあまりないかもしれません。
フリーローンの方が審査に通りやすい
もし同じ額を借入れようとした場合、カードローンに比べてフリーローンの方が審査に通りやすい傾向にあります。借入希望額が大きくなれば大きくなるほどフリーローンの方が有利です。
フリーローンはパンフレットやホームページでは『使い道自由』と書かれていますが、申込みの際に見積書や請求書など使い道と金額を証明する資料を提出する必要があります。
一方、カードローンはそのような資料を提出する必要がない上に利用限度額の範囲内であればいつでも自由に借り入れをすることが出来ます。貸し手側にとってはカードローンの方がその分リスクが高くなるため金利も審査基準も高めに設定されています。
使いすぎる心配がない
フリーローンは契約した額が全額まとめて融資されその後は契約内容に従って返済していくだけになります。一方、カードローンは極度額の範囲内であればいつでも自由に借入をすることができます。自制心や計画性に不安のある方はフリーローンの方が使いすぎの恐れがありませんのでいいかもしれません。
フリーローンのデメリット
メリットの裏返しになる部分もありますが、フリーローンにもデメリットがあります。
融資までに時間がかかる
カードローンは消費者金融系の場合プロミスであれば最短60分で融資まで受けられますが、フリーローンの場合仮審査の結果通知が早くても本審査に時間がかかることも多く、融資まで数日から1週間程度かかります。また、銀行の営業時間内に受付が限られているところが多く、自動契約機での受付に対応している銀行はごく一部に限られています。
銀行によっては申込み支店のエリア内に居住が条件
地銀であっても最近ではネットから申込みが出来るところが増えてきていますが、地銀のフリーローンは支店の営業エリア内に居住または勤務が申込み条件となっている場合があります。都銀の場合は全国どこからでも申込み可能です。申込前に居住条件があるかどうかをまずは確認してみましょう。
申込時に見積書や契約書が必要
フリーローンは見積書や契約書など借入理由を裏付ける証明書類の提出が利用条件となっています。パンフレット類でいいところもありますが、支払予定先作成の証明書を求められるところもあります。
自動車ローンや住宅ローンのように使途が限定されていないというだけで、フリーローンであっても借入理由の証明は必要です。
最低借入額が決まっている
銀行によって額に違いはありますが、フリーローンは最低借入額以上でなければ申し込みが出来ません。10万円のところはまだいいのですが、50万円が最低借入額となっているところもあります。最低借入額より少ない金額を借入れたい場合自ずからカードローンを選択することになります。
契約時に決められた支払額を毎月支払う必要がある
フリーローンは契約時に毎月の支払額とボーナス払いを希望するのであればボーナス払いの額を取り決めます。途中変更は原則として認められません。毎月の支払額を高額に設定していると日常生活に支障をきたすおそれもあります。これに対してカードローンは毎月最低金額を支払えばいいので柔軟な返済が可能です。
任意返済には手続きが必要で手数料が発生する
フリーローンは任意返済(繰り上げ返済)をするには窓口もしくは郵送かネット経由で所定の手続きをしなければなりません。また手続きにはローンの組み換えによる手数料が発生します。最近ではネット経由で手続きをすれば手数料が発生しないところもありますが、多くの所では1回あたり5000円前後の手数料が発生します。
カードローンであれば自分の都合に合わせて任意返済をしても手数料は発生しないか、提携ATM利用によるATM手数料だけで済むところが多くなっています。
契約件数が増えると支払額もその分増える
フリーローンは1契約ごとに毎月の支払額を決めていくので借入件数が増えればその件数分の支払いが増えていきます。カードローンは何度借入をしても毎月の支払額は一定ですみます。
カードローンとフリーローンはどちらがお得か?
今現在カードローンを契約していない状態で、今後カードローンを作る予定もない場合はフリーローンの方が金利負担が少なくなることが多くお得です。現在カードローンをお持ちの方である程度極度額(利用限度額)が大きくなっている方はカードローンの方が利率が低くなっていることがありますので申込み予定のフリーローンとカードローンの金利を比較してみることをおすすめします。
高額な借入であればフリーローン
まとまった金額を借入れる必要があるときはカードローンに比べて利率面でメリットのあるフリーローンの方が審査の面でも利息負担の面でも有利です。
「おまとめ」や「借り換え」にもつかえることがある
もし高金利のカードローンで借入をしている場合は、低金利のフリーローンを契約してフリーローンでカードローンの残債を返済してしまう借り換えや、複数の契約を一つにまとめる「一本化」あるいは「おまとめ」にも銀行のフリーローンは最適です。ただ、借り換えや一本化には利用できないとしている銀行もありますので申込み時には確認が必要です。
とにかく早く契約したい場合はカードローン
フリーローンは申込日に契約できるところもありますが、「最短即日」と書かれていても審査に数日数週間かかることが普通です。カードローンも「最短1時間」と書かれていても数日待たされることがないわけではありませんが、カードローンは企業間競争が激しいこともあり審査スピードをPR材料にするため審査にかける人員も重点的に配置されています。
急ぎで契約したい場合はカードローンの方が適しています。
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